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北海道

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2010年04月29日

冬の道南野菜ニュース1

「野菜ソムリエ」髙村さんより冬野菜の魅力を情報としていただきました。

今回は第一弾として【ニラ】についてです。

野菜のソムリエが選ぶ道南野菜 ~冬~

北海道の冬は雪に閉ざされてしまうので、どうしても野菜や果物を収穫するイメージがないため、この時期の旬な野菜を食べ逃すことが多いのではないでしょうか?

第1回 知内町 ニラ(北の華)

ニラ(特定野菜)
ユリ科ネギ属
原産国は中国西部・インドで、東洋では栽培されていますが、欧米には栽培が見られない野菜です。中国では、3000年前から利用されていて、『本草綱目』や『植物名実図考』にニラの効用、薬効、栽培についての記録があります。日本への渡来は明らかではありませんが、古くから栽培されている野菜で、『万葉集』に「久君美良(くくみら)」と記載されています。ニラの古名は美良(みら)と言い、おいしいという意味の古語「美良」(みら)が変化した言葉といわれています。
 北海道では、明治以前から栽培が定着している野菜です。昭和45年から水田転作のために道南の知内町を中心に作型開発が進められました。現在では、知内町のニラは道内出荷量の7割近くを占める全道一の産地となっています。ニラは、刈り取った後の株から再び新しい葉が伸びて、年に数回収穫できる珍しい野菜です。道南のニラの品種は『パワフルグリーンベルト』で、葉色が濃く、葉肉が厚いのが特徴で、『北の華』のブランド名は有名です。
 ニラの種類には、一般的なニラを葉ニラ、普通のニラを軟白化したもので、繊維質が少なく軟らかい黄ニラ、そしてトウ立ちしたつぼみと茎を食する花ニラがあります。
 ニラの栄養成分はビタミンAを豊富に含んでいるのが特徴です。ビタミンAの含有量は、100g中3,500μgと緑黄色野菜の中でもトップクラスです。その他にもビタミンCやビタミンE、葉酸なども含んでおり、ビタミンが豊富な野菜です。(※食品標準成分表五訂増補版より)
 ニラには強い香りがあるため、金曜日に売り上げが伸びる週末野菜とも言われています。ニラの強烈な香りは、アリシンというニンニクやネギにも含まれる硫化物の一種によるものです。アリシンは、食欲増進効果や血行を良くして身体を温める効果、そのほかビタミンB1の吸収を促進する働きもあります。また、血液の凝固を抑制する作用があるので、動脈硬化や血栓予防に効果が期待されます。
 知内町のニラは、1月~11月の間収穫され、ゴールデンウィークにかけて最盛期を迎えます。特に2月のニラは柔らかく、そして甘いのでとてもお勧めです。モヤシなどと一緒にさっと茹でてお浸しにしてもいいですし、ごま油と塩でさっと和えてナムル風でも抜群です。臭いがどうしても気になる方は、におい成分がタンパク質と結び付く性質を利用して卵や肉、レバー、貝類などと一緒に調理をする。または、食後に牛乳を飲むことで臭いを抑えることができます。
 また、ニラは日本料理、西洋料理、中国料理と、どんな料理にも相性が良く、特に油で炒めるなど油と一緒に食べると、脂溶性ビタミンであるビタミンAやビタミンEの吸収率が良くなるため、お勧めの調理方法です。
 良いニラの選び方としては、根元の切り口が新しく、葉がピンとまっすぐ伸びていてみずみずしいもの。葉は濃い緑色で肉厚、幅広、軟らかく、香りが強いもの。しなびたり折れたりしていないもの。葉に白い斑点がないものを選ぶとよいでしょう。
 ニラは日持ちしないので、できるだけ早めに使いきることをお勧めします。どうしても余った時などは、水に濡れたり、蒸れると痛みやすいので、結束部分のテープは外し、キッチンペーパーなどで包み、その上からラップで包みます。冷蔵庫の野菜室で、できるだけ立てて保存します。風に当たると萎れやすいので、注意が必要です。
 ちなみに知内町では、毎年2月の中旬から下旬にかけて「しりうち味な合戦冬の陣『カキVSニラまつり』」というイベントを行っています。これは、知内の特産品、おもに牡蠣とニラ(北の華)を前面に出しての即売や牡蠣ニラ創作料理の販売しており、今年は近隣から約4200人でにぎわったそうです。

※特定野菜とは、「指定野菜」に準ずる野菜として農林水産省令で定める野菜のことです。
※指定野菜とは、野菜生産出荷安定法第二条で「消費量が相対的に多く又は多くなることが見込まれている野菜」のことで、現在では14品目指定されています。

今回は知内町のニラ(北の華)をご紹介しましたが、道南にはまだまだいろいろな野菜や果物がたくさんあります。しかし、生産時期や生産量などが限られていて、ほんの一瞬しか手に入れることができない野菜や果物もあります。
近年、食の平準化が進み、季節や地域に関係なく様々な食材が手に入るようになりました。そんな中、地元の旬な野菜や果物をご自身でも探して食べてみてはいかがでしょうか?
その味は探した本人にしか味わうことができない格別なものです。ぜひ、一度試してみてください。


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ベジタブル&フルーツマイスター
(野菜のソムリエ)
髙 村  亨さん


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